先日、福岡県の歯科クリニックのM&A案件がクロージングしました。
売り手理事長は、診療をはじめとした実務面はスタッフに任せており、オーナーのような立ち位置で経営に関与しているという、歯科クリニックには珍しいケースでした。
買い手も引き継ぎやすい案件だったように思います。
本件は、売り手理事長の経営手腕もあり収益力の高いクリニックであったため、譲渡対価も比較的高額な取引となりました。
法人化されてから譲渡までの期間が短かったため、実質的な譲渡対価となる理事退職金の税金が高くついてしまうという懸念点はありつつも、一番の要望はやはりスタッフを大事にしてくれる買い手に引き継ぎたいということ、そしてスピード感を持って進めたいという売り手理事長のリクエストに応えることができたのではないかと思います。
基本合意以降はとにかくスピード重視で、当事者同士はもちろんのこと、弁護士や司法書士等の専門家をはじめとした、関係者皆様の協力の元、かなりの短期間で成約を迎えることができました。
アドバイザーの立場として、関係者全員がなるべくストレスなくスムーズに進められるよう、調整役を担うことが大事だと、改めて感じた案件でした。