先週末のことになりますが、大分県のハウス農業のM&A案件が成約しました。
売却目的は不採算事業の撤退で、株価1円での譲渡。

売り手側は異業種からの農業参入でしたが、うまく軌道に乗らずに今回の決断に至りました。

本件は、すでに売り手と買い手が決まった状態で弊社に持ち込まれましたが、M&Aってマッチングだけじゃないんだぞ!っていうのを改めて痛感した案件でした。

株主の分散や株主・役員の関係悪化や死亡、従業員との訴訟トラブル、ハウス建設費用の補助金返還問題、銀行借入金の免責的債務引受での親会社への付け替え、等々、いくつもハードルがありましたが、なんとか無事に成約。

最近再生相談が増えていますが、ビジネスはうまく行かないことも当然あります。

必要のない破産・倒産を避けるためにも、今回のように、不採算事業の撤退にM&Aを上手く活用してもらえるといいなと思っております。